●活性酸素と抗酸化物質

活性酸素とは?

活性酸素発生の主な原因 我々人間の身体は、呼吸によって酸素を取り入れています。 通常の呼吸で体内に取り込まれた酸素の2〜3%が活性酸素になるといわれています。 元来、活性酸素は不必要になった細胞を分解をしたり、体内に侵入したウィルスや病原菌と戦うといった大切な働きをしている物質ですが、活性酸素が増え過ぎると身体の「酸化」が始まります。


酸化とは?

酸化とは 切ったリンゴや釘を放置しておくと、切り口の部分が変色したり錆びたりするのは、空気中の酸素に触れてリンゴや釘が「酸化」(サビる)からです。実は、私たちの身体もこれら同様、酸素を取り入れることにより酸化しています。身体の「酸化」は、生活習慣病や老化の原因となる恐れがあります。


活性酸素に対抗するSOD

  年齢とともに減少するSOD活性酸素の発生を抑えたり攻撃から身を守る働きをする物質を「抗酸化物質(スカベンジャー)」と言います。
私たちの体内には増加した活性酸素を中和するSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)という酵素(抗酸化物質)が備わっています。
しかし、SODは通常25歳を超えると低下し、細胞が徐々に酸化していきます。 そこで、過剰に発生した活性酸素を消去するには、抗酸化物質を外部から摂取することが必要となります。

●水素の働き1 優れた抗酸化物質

代表的な抗酸化物質

 代表的な抗酸化物質には、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カテキン、 フラボノイド、コエンザイムQ10などがありますが、これらの抗酸化物質は、「大量に摂取しなければならない」、「自らが酸化物になって体内に残ってしまう」などの問題点もあります。


水素が優れた抗酸化物質の理由

1.少量でも抗酸化力を発揮する!水素が優れた抗酸化物質の理由
 他の代表的な抗酸化物質と比べ、極端に分子量が小さいため、少量でも効率よく抗酸化力を発揮する。

2.体内の隅々まで行き渡る!
 地球上で最小の分子量のため、容易に血液中に入り、体内の隅々まで行き渡り、活性酸素と結合します。

3.酸化物にならず体内に残らない!
 他の抗酸化物質は、有機物で自らが酸化物となり体内に残ってしいますが、水素は活性酸素と結合すると水になり、結合しないものは体から抜けてしまいます。

●水素の働き2 生命エネルギーを効率よく生成

生命エネルギー源のATP(アデノシン三リン酸)

 エネルギー発生の仕組み地球上のすべての動植物が活動するために欠かせない生命エネルギーの源は、ATP(アデノシン3リン酸)という物質です。
ATPは、アデノシン(アデニンとリボース)と3つのリン酸からなっており、その持っているリン酸が1つ外れるときに8〜10カロリーくらいのエネルギーを発生します。
ATPは、全身の細胞一つ一つに存在するミトコンドリアで作られますが、年齢とともに減少していく細胞と共に、ATPの生成能力は毎年1%の割合で低下すると言われています。このATPの減少が老化・体力の低下につながっています。


ATP生成の仕組み

ATP生成の仕組み エネルギーの主な材料は、呼吸から得られる酸素と、食事から得られる炭水化物、脂質、タンパク質です。この中でエネルギーとして使いやすいものが炭水化物で、体内に入るとすぐに分解されブドウ糖になります。ブドウ糖は血液にのって全身を巡り、必要なときにすぐにエネルギーになります。
 エネルギーを生み出す経路には、「解糖系」→「TCA回路(クエン酸回路)」→「電子伝達系」と3つあります。 ブドウ糖は解糖系に入り、ピルビン酸に変換され、この過程で少量のATPが作られます。解糖系で発生したピルビン酸は、次にミトコンドリア内のTCA回路に入り、ここでも少量のATPが生成され、電子が発生します。これらの電子は、次に電子伝達系に送られます。電子伝達系では電子が大量に送られており、このプロセスで最も大量のATPが生成されます。


水素がATPを効率よく生成する!

 年齢とともに減少していく細胞、そしてミトコンドリアですが、このミトコンドリアに「水素」が増えると、ミトコンドリアが活発になり、生命エネルギーのATPを効率的に作ることができるのです。

このように普段の生活に「水素」を取り入れると、活性酸素を除去しながらATPの生産もUPするので、 身体の酸化やエネルギー不足を補ってくれるのです。